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見切りをつける、女

日も短くなり、深まりゆく秋に、
めちゃくちゃ季節はずれなネタで、すまん。
急に思い出した、ある夏休みのできごと。


明日から一週間の夏休み!yeah!
と、同期や、仲良しなバーのお兄ちゃん達と
乾杯を繰り返してた夜。急遽、

「明日、海行こー!!」

ということに。

それぞれ友達に電話し、海仲間をさがす。
すぐに10人集まったはいいが、車は2台。


こんなときに電話するのは、同期のD君。
超イケメンかつ、車はサーブ。
ということで、同期の男たちの間では、
遊びに行くときに呼ぶのに最適と言われてた人材(笑)

いや、本当にかっこいいんですよ。
スタイルもいいし、おしゃれだし。

ただ、何というか間の悪い男で。
行動も、おしゃべりも、すべて間がずれるというか。

なのでモテるけれど、すぐに女に愛想をつかれ、
長いこと彼女がいない、そんな男。

 「明日はスッチーとデートなんだよー」

というD君を、その子も連れてこい!
と説得し、翌朝集合!海へGO!


穴場だというビーチは、背の高さくらいの
草むらを抜け、崖を降りるだけあって、
誰もいない、小さなビーチ!!
きゃーーーっ!素敵ーーーっ!


ザバザバと泳ぎ、ジュウジュウと肉を焼き、
ゴクゴクとビールを飲んで、ジリジリと日焼け。


想像以上に美人さんだったCAちゃんは、
相変わらず間の悪いD君のトークにひくこともなく、
フォローしながら楽しそうにしている。

美男美女が、小さなビーチの岩の上で
寄り添ってる姿ときたら!素敵!
今度こそうまくいくんじゃないのー!

そして、あっという間に夕方。
明日からはそれぞれ予定があることだし、
名残惜しいけど、そろそろ帰ろっか。

みんなで後片付けして、さぁ帰ろうというそのとき。


 D君 「海で手ぇ洗ってくる!」


あのさぁ、今みんな荷物持ち上げた瞬間なのよ。
どうしてそんなに間が悪いのか不思議だし。

そんなことを口にしながら、波打ち際にかけよるDを
みんなで見守っていた、そのとき。

 D君 「あ゛っ!!!」


・・・・・・ボチャン

てめ!今何落とした?

ま、まさかっ!!

胸ポケットに入れてた、車のキーじゃないだろうな?

ビンゴー☆


言うてる場合か!

全員海に入って、さらいまくり。
しかし、さすが太平洋。見つからない!


心の中はともかく、全員無言で探してるというのに、
ひとり騒ぎまくる、D君。


 「オレの車がー!どーしてくれるんだよー!」

 「なんだよ!オレが悪いのかよー!」


しかも、逆切れだし。
誰もが文句は心の中でしか言ってないのに。


あーそうだよ!アンタが悪いよ!
てか、うるさいから、黙れ!


と心の中で毒づきながら、周りの様子をうかがうと。

D君のそばで、一生懸命海をさらっていた
CAちゃん、徐々にDとの間に距離を。

さっきまで、あんなに寄り添って、
超いい雰囲気だったのに!!

結局見つからず、鍵屋さんを呼ぶが、田舎なので
到着までに1時間くらいかかるとのこと。

とはいえ、バーのお兄さんたちは、店を開けるために、
もう帰らないと!と2台の車に乗車。


 「あと1人乗れるよー!」

と車から声がかかった瞬間。

Dの顔も見ずに、無言で乗り込むCAちゃん。


あたし達同期4人を残して走り去る、
CAちゃんを乗せた2台の車。

その後、鍵屋さんが到着するも、
外車は開けてもエンジンをかけられないとのこと。

鍵屋のおじさんが1日だけならと車を借してくれ、
駅まで行ってみると、東京行きの終電が出たばかり。

D君は家に合鍵とりにいかなきゃいけないし、
残り3人は翌日から旅行やら帰省やらだったので、
夏休みの大渋滞の中、徹夜で帰ってきました。

帰り道、誰も責めてないのに、ずーーーっと
逆ギレしつつ、帰ってしまったCAちゃんの悪口を
言い続けるD君。


・・・だからフラれるんだよっ!!


あのとき周囲の目を気にせずに、Dに見切りをつけた
CAちゃん。あんたはかしこい。

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2006年09月30日 19:56に投稿されたエントリーのページです。

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