夢を叶える・・・自分でつけといてなんだけど、すごいな。タイトル。
生まれも育ちもチャキチャキの下町。
きれいな顔にそぐわない毒舌と激しい下ネタトークで
世の男をひるませる女友達、Uちゃん。
あるとき、唐突に
「○○(某スポーツ選手)と結婚することにした!」
と宣言したUちゃん。
もちろん○○とは面識なし。
そもそもかっこいいわけでもなく、どちらかというと
もさっとした顔で朴訥なイメージだった当時の○○。
メンクイのあんたが、なぜ?!
つーか、Uちゃん一生結婚しないで遊びまくるって宣言してたのに!
・・・問い詰めたところ。
新聞だか雑誌だかのインタビューを見て、その素朴な人柄に
「この人と結婚せねば!!」
と思ったそうな。まったく理由になってないけど。
この日からのUちゃん。
「歌手になって郷ひろみと結婚する!」
と誓っていたという聖子ちゃんのように、さっそく行動にうつした。
まずはそのスポーツについて勉強する。
地方であろうが、練習場に通う。
練習場にきている他の女子のように
「サインくださーい♪」
と叫んではただのファンになってしまうから、ぐっと我慢して
「おつかれさまでした!明日もがんばってください!」
おまえは補欠の後輩か!というくらいに律儀に。
これを、お目当ての選手だけでなく、全員に声をかける。
たまに本人に手紙を渡す。
これもその他大勢のファンレターにまぎれないように、
そのスポーツのことを中心とした硬めの内容で、
他の女子との手紙に差をつける。
・・・などなど、とにかく他のファンとは違いますよ!という
アピールをコツコツと続け、顔を認識してもらうまでに
そう月日はかからなかったらしい。
でも、これじゃぁただのスポーツ好きな女。
むしろ、変な女のイメージがついてしまうのでは。
じゃぁ、とにかく誰かと仲良くなってしまおう、ということで、
途中からはレギュラーではない2軍?の選手たちにも
こっそりとアピールを開始。こちらはまだファンもあまりついていないので、
ミーハーなファンがつくことも喜ばれるはず。
と、臨機応変にいろんな作戦をひとりで練り、実行してゆくUちゃん。
うまくいった作戦は続け、失敗したら手を変える。
そのうち2軍の選手たちの飲みに呼ばれるほどになり、
でも彼らに本当の目標はばれないように、徐々に徐々に
飲み会に呼ぶ選手のレベルを上げていく、Uちゃん。
・・・しかし、運命の相手のはずだった○○が、他の選手たちの
話によるとけっこう遊んでいる。しかも思ってた人柄と違うことが判明。
まぁしょせん、勝手な思い込みによる夢だからしょうがないけど。
ここで、最初の目的はどうでもよくなったUちゃん。
でもここまでがんばったのにこれでゼロにするのはもったいない。
そこで、
「○○と1回寝る」
と、あっさり目標を変更。
・・・ちゃんと叶えちゃいましたよ!!
Uちゃんの実行した作戦は、上に書いたことがすべてでは
ないし、けっきょく2年くらいかけて叶えたことだから、
誰でもできるわけではないと思うので、マネしないように。
ちなみにUちゃん、その目的を叶えた直後、ブーム直前だった
ヨガにはまり、すぐにインストラクターの資格をとり、
さらに仕事もやめてニューヨークに渡って1年間ヨガを学び、
今は自宅で教室をひらいています。
そう、『夢を叶える、女』は、『努力する、女』なのでした。